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■日本OR学会中部支部学生論文賞 3人受賞! |
2024年3月2日に南山大学Q棟で開かれた日本オペレーションズ・リサーチ学会の第51回中部支部研究発表会において、
南山大学大学院理工学研究科 古藤寛隆 さん(小市研修士2年生)が学生論文賞最優秀賞、
青井賀容子 さん(鈴木研4年生)と古屋宗磨 さん(佐々木美研修士1年生)が学生論文優秀賞を受賞しました。
古藤さんの受賞は発表論文「積み下ろしを考慮したパッキング問題に対する解法の提案」が最優秀であると評価されたことに対するものです。
青井さんの受賞は発表論文「キャンパスのOR―国際寮の部屋割り問題・契約電力の最適設定―」、
古屋さんの受賞は発表論文「時間拡大ネットワークを用いた信号制御則の最適化」がそれぞれ優秀であると評価されたことによるものです。
右の写真は受賞した古藤さん(中)と青井さん(左)と古屋さん(右)です。
それぞれの論文を簡単に紹介すると、
古藤さんは「近年、需要が高まっている個宅配送の効率化には、配送車への荷物の詰め込みにおいて、
充填率だけでなく、荷物の取り出し順も考慮することが重要である。このような観点から、
本研究では、荷物の取り出しやすさを考慮して、配送の逆順で詰め込むことを基本としながらも、
計算途中で、順番の局所的な変更や荷物を回転させた配置を仮生成することで、最終的に充填率を大きく損なわず、
かつ荷物を取り出しやすい詰め込み配置を出力できる手法を提案している。」、
青井さんは「青井氏の研究は大学のキャンパスにおける問題をオペレーションズ・リサーチの手法を適用して解決する研究である。
事例として、南山大学のヤンセン国際寮に留学生と日本人学生をバランスよく割り振る問題と、
南山大学の契約電力を電気料金が最小になるように決定する問題を扱っている。」、
古屋さんは「信号制御則最適化モデルを構築するために必要となる交差点拡大ネットワークの作成方法を改良し、
既存モデルでは扱うことのできなかった信号現示を表現できるようになった。
さらに、小規模な道路ネットワークデータを用いて計算実験を行い、
複雑な信号現示を考慮した信号制御則の最適化が可能であることを示した。」となります。